野草のおばあちゃんとねこのおじさん

ついこの間

梅林の土から霜柱が立っているのを見たと思ったら

もう梅も盛りを終えようとしているのだから

本当に季節の移り変わりは早い。

最近の朝散歩も少しずつ歩く人の数も増えてきて

今までは誰もいなかった梅林も、

必ず誰かがいるようになってきた早春の公園。

あと一ヶ月足らずで桜も満開になるもんね。

この公園は桜並木があったり、

ブルーシート敷いてお花見出来るゾーンもあったりして

かなりのにぎわいを見せるそうな。

お花見シーズンには上野公園で見る様な

大きな特設ゴミ箱が設置されるんだって。 

ライバルが増えてしまうー！
ますます早起きが必須になるぞ！

わたしには死守せなばならないものがあるのです。

今は裸ん坊の桜の木の下のベンチで

休憩がてら、景色を眺めながら

水筒で持参したカフェオレを飲むのが楽しみで♪

桜が咲き始めたら…きっとベンチも争奪戦になるわぁ。
(ただし、結構な数がある)

しかしあの桜の木が全部咲くなんて…想像出来ないなぁ〜


夏にはその桜の木から毛虫がジャンジャン落ちてきて刺されて痛いよ〜とか

セミの鳴き声もスゴイよ〜

秋には金木犀の大きな木があちこちにあってすごくいい香りがするよ〜

とねこおじさんが教えてくれた。

もう一人仲良くなったのが

野草のおばあちゃん。

いつも「ノビル」 を取りにきている可愛いおばあちゃん。

今の時期はノビルと「もち草」を採ってるよ。

といってノビルは一回食べる程度採ってあとはそのままにして大きく育てるのだそう。

とはいえ、ほぼ毎日来ているので結局小さいのしか採れないんだけどね。

もち草はいわゆる「よもぎ」

私の散歩ゾーンにはよもぎが生えているのを見たことがないというと

反対側の方に生えているんだって。

私も探して採りたい。よもぎ団子食べたい。

秋になると天然のしめじやなめこが採れるんだって。

「きれいなきのこがびっしり生えるよ〜」だって。

あぁ

わたし、その頃までこの街にいるかなぁ〜

金木犀の香りを嗅いだり、

セミがジャンジャン鳴いているのを聞いたりとか、

出来るかなぁ〜と話を聞きながらふんわり思う。


人生と公園の大先輩の

ねこおじさんと野草のおばあちゃんの話を聞いているだけで

本当に楽しい。

ねこおじさんには

「今度シロとトラをモデルにして描いてみてよ」と言われたので

何とかシロが目を開けている写真を撮ろうとするけれど、

また今日もダメでした。

 君の瞳は何色なのさ、シロよ。

そろそろ紫外線が本格化してきたので

帽子が欲しいところ。

今持っているのは麦わら帽子のみ。

さすがに気が早い。

頭が大きいからなかなかサイズの合う素敵な帽子に出会えないのが悩みです。